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アーマード・コア(Armored Core、AC)は、ゲーム『アーマード・コア』シリーズに登場する架空の汎用機動兵器の名称。 ==概要== コアと呼ばれる胴部を中心に頭部・腕部・脚部など各種のパーツを組み合わせて制作される機動兵器である。 メインのデザインは河森正治が担当し、細かな部分のデザインと設定考証はフロム・ソフトウェア社員(当時)で『初代』と『PP』に関わった佐藤嘉一が行っている〔AS2AC4U 〕。 その成立の経緯は『初代』・『2』系、『3』・『N』系、『4』系、『ACV』(系統については最下部のテンプレートを参照)の各世界観ごとに異なるが、基本的にはACの前段階としてマッスル・トレーサー(Muscle Tracer, MT)と呼ばれる組み替え不能の人型作業機械および兵器が存在する。これを用途に応じて部位ごとに組み替え可能としたものとしてCMT(Cored MT)が登場し、さらにそれを兵器として発展させたものがACとされる。 機体の各部位をユニット化することにより高い汎用性を獲得しており、地形を選ぶことは基本的には無い。地球上に限らず、月面や宇宙ステーションなどの低重力ぬ無重力地帯での作戦行動も可能となっている。腰の深さ程度なら浸水に対応でき、『4』系のACは水中に進入する事もある。ただし、完全な水中活動には対応していないため、水没した場合は海底まで沈み、その後回収されることになる。 動力源は『ジェネレータ』としているが燃料や何を発生させるのかは不明な作品が多い。なお『AC4』におけるノーマルACは燃料電池で駆動している〔電撃ホビーマガジン『ARMORED CORE Retribution』〕という設定があり、レイレナード社が同系統の技術の開発元とされる。また、初代『AC』系の世界観においては水素タービンエンジンと呼ばれるものが実用化され、戦闘車両などに搭載されている〔ソフトバンク『アーマード・コア 公式設定資料集』〕〔ケイブンシャ『アーマード・コア~プロジェクト・ファンタズマ~を一生楽しむ本』〕。 初期のシリーズでは定義に不統一な部分が見られるが、『AC2』以降のシリーズではACは大企業の精鋭部隊や特殊部隊、レイヴンと呼ばれる傭兵が運用する兵器として扱われているケースが多い。一方でMTは廉価な機体から特殊な機能を持った高級機までバリエーションに富んでいるが、プレイヤーが操縦する機体としては登場しない。 ACの大きさはシリーズごとに異なる。『初代』~『MOA』では明確なサイズは規定されていないが、河森は「(コアが)戦車の砲塔ぐらいのサイズ」〔、佐藤は初期(『初代』『PP』)は6m程度として描いている〔アーマード・コアの大きさ 〕など、スタッフ間では『約6m』という数値が共有されていたことがうかがえる。なお、ゲーム中では演出の都合で場面によってスケール比が変化しており、ACの全高半分ほどもある自動販売機が登場するなどしている。『AC3』~『ACLR』では、平均的な二脚型で高さ約10mで、これは『ACLR』で明言されたもの。後の『AC4』の公式小説や『FTS』においても、10mという記述が見られる。『ACV』では初期の設定に近い約5mにサイズダウンがなされ、相対的に他の兵器(砲台や戦車)などの脅威が増した。 機動性に関しては、シリーズや機体の構成次第ではあるが、作中に登場する機動兵器の中でも高い水準にある。歩行移動でもほとんどのACは自動車と同程度であり、ブースターを用いたダッシュは時速200~600km程度の速度を発揮し、短時間ながら飛行することもできる。また、後述するオーバードブースト(OB)やグライドブーストを用いることで、短時間ではあるが最大で時速1000km程度と通常のブーストダッシュを超える速度を出すこともできる。『AC4』のネクストは最高時速1000kmを超え、亜音速域に達する事も可能。これらの機動を平面に縛られず、三次元において実現している点が、旧来の兵器と大きく異なっている。『ACV』ではブーストドライブ(壁蹴り)が追加され、周囲の障害物を利用して加速・上昇を行うことができる。一方でブースターによる飛行能力は他作品に比べ大きく制限され、滞空する程度に留まる。 こういった陸戦兵器としては高い汎用性と三次元機動能力を持つACは、既存兵器にとって大きな脅威となっている。 価格は明言されていないが、佐藤は初期(『初代』『PP』)のエントリーモデル(最初に使用する機体)において平均価格が約1億円、運用は数人の整備士とマネージャーで構成される小規模なチームで可能と想定している〔アーマード・コアの価格 〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アーマード・コア (架空の兵器)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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